大森明恍と佐藤久二_2
昭和37年(1962年)の12月、大森明恍が個展を開催した会場のなびす画廊あてに、佐藤久二さんから手紙が届きました。当時、佐藤さんは熊本に住んでいたようです。個展には行くことができず残念だが、個展の成功を祈っている、という内容でした。
原文は、カタカナ交じりの独特の文体で書かれています。当時の熊本のお住まいの玄関には、富士山の絵がかけてあって、毎日ご覧になっていたとのことです。
大森明恍が亡くなった後も、ときどき、日出子夫人あてに佐藤久二さんから手紙が届いていたようです。
戦後まもなく、三越で開催された大森明恍の個展の経緯について書かれています。