大森明恍は、富士山に魅せられ、生涯に渡り、富士山の絵を描き続けました。季節により、また時間帯により、刻一刻その姿を変える富士山の豊かな光の表情が、油彩により、みごとにとらえられています。
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大森明恍は、富士山の絵を描くため、昭和8年、家族ぐるみで富士山麓(現在の御殿場市内)に移り住みました。富士山の麓からみえる、四季おりおりの富士山の様々な姿を描き続けました。屋外に出かけて描くことが多かったためか、持ち運びに便利な、板張りのキャンバスを使用することが多かったようです。
父大森明恍の思い出
大森明恍
大森明恍は、富士山を描くにあたっては、雲や空気をとらえることが大切だ考えました. そこで, たまたま近くにあった「阿部雲気流研究所」に, 「雲の伯爵」と呼ばれた阿部正直伯爵を訪ね, 富士山にかかる雲の形や動きに関する, 科学的な観察方法を学びました. このため, 大森明恍の富士山には, 長期間にわたり深く観察し続けたものにしか描くことができない, 雲の形や空気感までもが表情豊かに表現されています.