大森明恍の人物画—日出子夫人_1

日出子夫人_1

大森明恍は、富士山画家として知られていますが、その一方、大森明恍が多くの人物画をも描いたことについては、あまり知られていませんでした。残されていた人物画の多くは、日出子夫人や、子供達、すなわち家族を描いたものです。家族の記録の意味があったためか、ほとんど公表はされてこなかったようです。


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K#36
Mrs. Ohmori,
Meiko Ohmori (1901-1963), watercolor on paper, 1932.
日出子夫人,
大森明恍(明治34年-昭和38年), 紙に水彩, 21 x 30 cm, 昭和7年.
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画面の右上に、鉛筆書きで「-1932-桃」のサインが見えます.
家族を連れて御殿場に移住したのは昭和8年(1933年)のことなので、まだ東京に住んでいたころに描かれた肖像画です. 若いころの写実的な描き方が伝わってくる作品です.

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K#45
Mrs. Ohmori,
Meiko Ohmori (1901-1963), watercolor on paper
日出子夫人,
大森明恍(明治34年-昭和38年), 紙に水彩, 27 x 37 cm.

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K#54
Mrs. Hideko,
Meiko Ohmori (1901-1963), oil on canvas/board,
日出子夫人,
大森明恍(明治34年-昭和38年), 板張りキャンバスに油彩, 44 x 52 cm (F10).
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瞳の描き方が印象的な絵です.

Meiko_Ohmori_K090c
K#90
Mrs. Hideko,
Meiko Ohmori (1901-1963), oil on canvas/board.
日出子夫人,
大森明恍(明治34年-昭和38年), 板張りキャンバスに油彩, 27.3 x 41.0 cm (P6).

Meiko_Ohmori_K093c
K#93
Mrs. Hideko,
Meiko Ohmori (1901-1963), oil on canvas/board.
日出子夫人,
大森明恍(明治34年-昭和38年), 板張りキャンバスに油彩, 38.0 x 45.5 cm (F8).
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読書をする女性のモチーフは、しばしば西洋画の画家が好んで繰り返し描いたようです. あえて逆光の中の女性の顔を描いており, 屋外の風景の明るさとのコントラストが印象的です.

Meiko_Ohmori_K094c
K#94
Mrs. Hideko,
Meiko Ohmori (1901-1963), oil on canvas, 1956.
日出子夫人,
大森明恍(明治34年-昭和38年), キャンバスに油彩, 31.8 x 41.0 cm (F6), 昭和31年.